電気回路のみならず、
プログラムも手がけ、
自分の構想で機械を動かしてみたい。

電気・制御設計

有川 大輔

2005年入社

必要な機能と安全性を満たす制御を考える

機械設計技術者が考えた機構を実際に動かすため、制御する部位や装置を検討するのが、制御設計です。工作機械には動力源となるモーターを動かすための装置を入れ、電気を供給しています。モーター、ブレーカー、コンデンサーなど2つの装置間で1本の線を引き、配置図、配線図を作成しています。モーターの容量によって電流の大きさは変わり、電線の太さも変わります。モーターの動力は200〜400Vとかなり高いため、太い線が必要な箇所で細い線を選ぶとショートしてしまいますし、太い線は価格が高いので細い線で足りる箇所で使うと無駄なコストが発生します。必要な機能と安全性を満たす最適な部品を選定することも仕事の一つ。新しい開発機種の組み立て時にはお客様の工場で、立ち合いもします。実際に機械が動くところを見ると、嬉しいですね。

安全意識の高まりから、制御の考え方も変化している

今は作業者頼みではなく、誰でも安全に操作できるように、ソフトで半自動化する流れが主流。そして、ソフトに入力された命令を物理的な動きに変えるのは制御の領域です。危険な箇所にカバーをつける方法もありますが、メンテナンス性は低くなるため、人の動きを感知するライトカーテンなどのセンサーが採用されることが多いです。工作機械は今までヨーロッパの基準が厳しく特別な安全装置を入れていましたが、最近ではそれが世界標準になってきています。今後は電気回路のみならず、プログラムも自ら手がけ、一人で機械を動かすところまでやってみたい。ソフト系はキャリアがないと入りづらい世界ですが、さまざまなプロジェクトに関われるテクノ・ラインならハード設計をしながら、プログラムにも挑戦できそうです。